2012年06月01日
想像上の動物。
今日から6月になりました
あんなに楽しみにしていたアートギャッベ展も、明日明後日を残すのみとなってしまいました
店内にずらーっと並んであるギャッベ達を見ると気分も高まる感じがしていましたが、そんな楽しみも残り2日です。。
最終日までお付き合い、よろしくお願いいたします
今日のおススメギャッベはこちらです
オールドギャッベ
オールドギャッベとは、実際に現地の人が40年50年と使ったギャッベを再び洗い、ほつれなどは直して新たに商品にしたもののことを言います。
毎回思いますが、オールドの良さは何と言ってもこの色味!!
そして、実際に使われたことによって生まれたしなやかさだと私は思っています
オールドギャッベと現在作られているアートギャッベを比べると、まず色の発色の違いに気づきます。
今はほぼ草木で染められていますが、遠い昔草木以外の染料で染めてギャッベを作っていた時代があるそうです。
その時のギャッベを見ると蛍光色に近いピンクやオレンジなど、すこし奇抜な色が目立っています。
写真では伝わりにくいですが、
この画像の色遣いも今のギャッベでは見られませんね。
オールドギャッベは希少価値のあるギャッベです
わざわざオールドギャッベを求めて探し続けている人もいるくらい。
100年物のオールドに出逢えたらとっっても運がいいそうですよ
そんなギャッベに私も巡り逢ってみたいものです。
こちらもオールドギャッベですが、使い込んだからこそ出てくるこの色味。
紫にも見える端っこの色。
これは藍色が色褪せた色なんだそうです。
何とも言えない雰囲気を醸し出していますね
そしてコチラ。。
何に見えますか?
ライオンです。
前回のアートギャッベ展の時もご紹介しましたが、遊牧民の人たちは本物のライオンを見たことがありません。
ギャッベに刻まれているこのライオンは、織り子さん達の頭の中で存在するライオンなのです。
いわば想像上の動物。
しかし、ライオンは王族の象徴として拝められてきました。
ライオンが織りこまれることで、権力の強さを表しているのです。
どのライオンを見ても顔が全く違っていて、これぞ感性で織られるギャッベならではの魅力の一つなのでしょうね。
今日もまたギャッベの奥深さを学びました
ギャッベってスゴイ!!!!
簡単な言葉で申し訳ありませんが、ギャッベを見るたびにそう思うのです
オールドギャッベ。
この素晴らしさはぜひ本物を見て感じてみてくださいね